不意打ちの至福

もう、すっかり、おなか一杯な気持ちで、自然史博物館を出たところで、

さて。
次、どうしよう。

と、しばし、広場のベンチに腰掛けてみる。ここいらへんは、ミュージアムがたくさん
集まっているエリアとかで、ぐるっと見回しただけでそれっぽい重厚な建物が立ち並ぶ。

ふと、道を挟んで向こう側のこれまたりっぱな建物に目が留まった。

ほほう。これまた、ずいぶん立派そうな・・・。ちょっと正面に回ってみるか・・・。


P1140426

なになに?
「V&A Victoria & Albert Museum Admission Free」

なるほど。「ビクトリアとアルバート」の美術館で、やはり、入場無料!!(←大事)

ビクトリアとアルバートってのは、たぶん、王室の誰かなんだろうね、
日本だと「Akihito & Michiko Museum」って感じかしらなどと思いながら、とりあえず中へ。

いやいや・・・こりゃすごい。
英国王室のお宝がこれでもかこれでもかこれでもか並び、これが「大英帝国」・・・
と、力でねじ伏せられる(笑)ような気がしてくるミュージアムだった・・・。

女王さまや、王さまや、王子さまや、お姫さまたちのドレスや衣装もたくさん
展示してあったんだけど・・・・これ、全部手作業でやっていたんだろうから、
もう、気が遠くなる・・・・。お針子さん、何人いたんでしょうね。
朝から晩まで、ちくちくちくちくちくちくちくちく・・・・・縫ってたんだろうなあ。

一通りぐるっと回って、エントランスのホールみたいなところに戻ってくる。

ん?さっきは気がつかなかったけど、なんかあっちにも展示室があるのかな?

近づいてみると・・・・

P1140427

Raphael??・・・ラ・・・ファエル?ラファエルってあのラファエル?
「ルネッサンス3大巨匠(受験知識:ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエル)」の?

中はホールのようになっていて、かなり広い雰囲気。向こうの入り口の上には、

「THE RAPHAEL CARTOONS」

カートゥーン?(アニメ???ラファエルの???)

頭の中、?でいっぱいのまま、入り口をくぐってみると・・・

冗談でなく、腰が抜けた。

P1140429_2

巨大ラファエルの絵画がどどーーーーんと7枚。

こ、これは、ものすごい迫力。

なんか、よろよろくらくらする・・・・
どうりで、ホールの中央にベンチが並んでいるわけだ。ちょっと、腰を掛けよう・・・。

美術や歴史や文化的な価値とか、その辺の知識がもう少しあったら、
「おお、これがあの、有名なラファエルのカルトン(後で調べた)か」
とか、感慨深く、ありがたい気持ちで「鑑賞」できたのかもしれないけど、
そんな「予備知識」とか「先入観」とかまったくゼロだったので、
ただただ、ひたすら、目の前に「立ちはだかる(ほんとに、そういう感じ)」、
数百年の隔たりをものともしないラファエルの存在感に打ちのめされる。

・・・・天才ってのは、こういうことなんだな。

いや、もう、本当に冗談でなく、ことばが出ないっていうかね。
私だけじゃなかったからね、そういう、魂抜けたみたいになっちゃってる人。
来る人来る人、みんな、茫然って表情になってたからね。

おそるべし、ラファエル・サンティ。

それにしても・・・これ、無料で好きなだけ見て(しかも写真とって)いいなんて、
英国王室、どんだけ太っ腹???
























«ロンドン雑感・・・6 自然史博物館2

フォト
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31